月の出・月の入り時刻 2026年版
全国47都道府県の月出・月入・南中時刻・方位・月齢
2026年(令和8年)|2026年8月15日 土曜日更新|東京の本日月齢 2.7(上弦の月へ向かう月)
全国47都道府県の月の出・月の入り
お住まいの都道府県をお選びください。県庁所在地における月の出・月の入り時刻を掲載しています。
月の出・月の入りとは
月の出(つきので)は月の中心が東の地平線に現れる瞬間、月の入り(つきのいり)は月の中心が西の地平線に沈む瞬間です。国立天文台「暦要項」では「月の中心が地平線に一致する時刻」と定義しています。日の出・日の入りが太陽の上辺基準であるのに対し、月の場合は中心基準である点が重要な違いです。
- 大気屈折:地球の大気が光を曲げ、地平線付近では月の見かけの位置が実際より約34′上に押し上げられます。国立天文台では大気差定数として35′08″(約0.586°)を採用しています。
- 視半径補正なし:月の視半径は約15′ですが、日の出(34′+太陽視半径16′=50′)とは異なり、月の場合は中心基準のため視半径補正は行いません。
- 地心視差:月は地球に近いため、観測地点によって月の見え方に違いが生じます。これを地心視差(約1°)と呼び、計算に補正を加えています。
南中(なんちゅう)は月が1日で最も高く昇る瞬間(子午線通過時刻)。月の南中高度は月の赤緯によって大きく変わり、東京では約28°〜82°の範囲で変動します。月の赤緯は約18.6年周期で変化し、これを「月の長周期」と呼びます。
月の出・月の入りの方位
月の出・月の入りの方位は月の赤緯によって決まり、約1ヶ月周期で大きく変動します。太陽の1年周期に比べ、月は約1ヶ月で同様の変動を繰り返します。
| 月の赤緯 | 月の出方位(東京) | 月の入り方位(東京) | 備考 |
| 北最大(約+28°) | 北東より 約58° | 北西より 約302° | 月の長周期の北極大期 |
| 0°(赤道上) | 真東 90° | 真西 270° | 春秋分に近い軌道 |
| 南最大(約−28°) | 南東より 約122° | 南西より 約238° | 月の長周期の南極大期 |
月の長周期:月の赤緯の振幅は約18.6年周期で変化し、最大±28°から最小±18°まで変わります。2025年は北極大期にあたり、月の出入り方位の変動幅が最大となります。
月の出入りの周期
月の出・月の入りの時刻は毎日約50分〜1時間ずつ遅れていきます。これは月が地球の周りを東へ公転しているため、地球が1回自転しても月は同じ位置に戻らないからです。
太陰日(月が同じ位置に戻る周期)
1太陰日 ≈ 24時間50分28秒
1朔望月(月相の周期)
1朔望月 ≈ 29.53日
1太陰日が24時間より約50分長いため、毎日50分遅れる計算になります。これにより、1ヶ月の間に月の出時刻は深夜から始まり、朝、昼、夕方、夜と一周回って再び深夜に戻ります。
日によって「--:--」となる理由:月の出・月の入りは約24時間50分周期で起こります。ある日に月の出が深夜0時を過ぎてから起こる場合、その日の「月の出」欄は「--:--」となり、翌日の欄に時刻が表示されます。これは月の運動の特性で、異常ではありません。
月の出入りと日本文化
日本には古くから月を愛でる文化があります。月の出・月の入りの時刻は、お月見や観月会など伝統行事の計画に欠かせません。
十五夜(中秋の名月)
旧暦8月15日の夜に行われる観月行事。旧暦では15日を満月と定めるため、十五夜の月の出は日没後まもなく起こり、夜通し美しい月が見られます。ただし十五夜と天文学的な満月(望)は必ずしも一致せず、1〜2日ずれることもあります。2026年の十五夜は9月25日(金)で、満月は9月27日(日)01時49分です。
十三夜
旧暦9月13日の月。十五夜に次いで美しいとされ、「後の月」「栗名月」「豆名月」とも呼ばれます。十五夜だけお月見をするのを「片見月」として忌み嫌う風習があります。2026年の十三夜は10月23日(金)です。
お月見の楽しみ方
お月見では月の出から月の入りまでを楽しむのが本来の形です。月が出た直後(月齢に応じて数時間以内)は、地平線に近くオレンジ色に見える「月の錯視」が起こりやすく、特に美しいです。当サイトの時刻データでお月見の計画をご立案ください。
計算方法
当サイトの月の出・月の入り計算は、以下のアルゴリズムに基づいています。
- 月位置計算:Jean Meeus 著「Astronomical Algorithms」第47章の簡略化された月位置理論に基づき、月の黄経・黄緯・距離を計算します。主要な周期項(Meeus Table 47.Aの主要項)を使用しています。
- 座標変換:黄道座標(黄経・黄緯)から赤道座標(赤経・赤緯)へ変換します。黄道傾斜は23.439° − 0.0000004°×d(J2000.0基準)を使用します。
- 地平座標変換:グリニッジ平均恒星時(GMST)から地方恒星時(LST)を計算し、観測地点の緯度と組み合わせて高度・方位を求めます。
- 視差補正:月は地球に近いため、地心座標から観測者座標(地心視差)への補正を行います。地心視差は月の距離から計算し、高度に応じて約0〜1°の補正を加えます。
- 出入り判定:5分間隔で月の高度を計算し、大気屈折補正後の高度が−0.586°(35′08″)を横切る時刻を線形補間で求めます。南中は時角(HA)が0を横切る時刻として計算します。
計算基準
天頂角 ≈ 90.586°(地平線高度 −0.586° = 大気屈折 35′08″)
標高 0m(国立天文台「暦要項」基準)
月の中心基準(視半径補正なし)
計算精度:2026年東京の計算結果は国立天文台「暦要項」公式データと比較して、月の出・月の入りで±15分以内、南中時刻で±10分以内に一致することを確認しています。月の運動は太陽に比べて非常に複雑で、完全に一致させるには数百の周期項を含む完全な月理(ELP-2000等)が必要です。
よくある質問(FAQ)
月の出・月の入りとは何ですか?
月の出(つきので)は月の中心が東の地平線に現れる瞬間、月の入り(つきのいり)は月の中心が西の地平線に沈む瞬間です。国立天文台「暦要項」では「月の中心が地平線に一致する時刻」と定義しています。日の出・日の入りが太陽の上辺を基準とするのに対し、月の場合は中心を基準とする点が異なります。
なぜ月の出・月の入りの時刻は毎日大きく変わるのですか?
月は地球の周りを約27.3日で公転しており、地球の自転(約24時間)に対して月は東へ移動し続けています。そのため、月が同じ位置に戻ってくるまでの周期(太陰日)は約24時間50分となり、毎日約50分〜1時間ずつ月の出・月の入りの時刻が遅れていきます。これが月齢と連動して月相が変化する理由でもあります。
月の出・月の入りの時刻は場所によって違いますか?
はい、違います。主に緯度と経度によって変わります。緯度が高いほど月の軌道の傾きに対する見え方が変わり、月の高度や出入り方位が変わります。経度が東に行くほど月の出・月の入りは早く、西に行くほど遅くなります。これは日本標準時が東経135度を基準としているためです。標高が高い地点ほど地平線が低く見えるため、月の出が早く月の入りが遅くなります。当サイトでは標高0mとして計算しています。
月の出・月の入りはどうやって計算しますか?
当サイトでは Jean Meeus 著「Astronomical Algorithms」第47章に基づく月位置計算アルゴリズムを使用し、国立天文台「暦要項」基準(月の中心が地平線に一致、大気屈折35′08″≈0.586°、標高0m)で計算しています。2026年東京の計算結果は国立天文台公式データと±15分以内で一致することを確認しています。月の運動は太陽に比べて複雑で、計算精度には限界があります。
なぜ日の出は太陽の上辺基準で月の出は中心基準なのですか?
太陽は視半径が約16′(約0.27°)と大きく、上辺が地平線に触れた瞬間から視認できるため上辺基準とされています。一方、月の視半径は約15′と太陽とほぼ同じですが、伝統的に月の中心を基準として計算されます。これは月の場合、満月に近いと輪郭が明瞭で中心位置が分かりやすく、また月相によって見かけの輪郭が変わるため中心基準が実用的だからです。国立天文台「暦要項」でも月は中心基準としています。
南中(月の南中)とは何ですか?
南中(なんちゅう)とは、月が観測地点の子午線(真南・真北を結ぶ線)を通過し、1日で最も高く昇る瞬間のことです。この時の月の高度を南中高度と呼びます。月の南中高度は月の赤緯によって大きく変わり、東京では約28°〜82°の範囲で変動します。月の赤緯は約18.6年周期で変化し、これを「月の長周期」と呼びます。
月の出・月の入りの方位は季節によって変わりますか?
はい、変わります。月の出入り方位は月の赤緯によって決まり、月の赤緯は約1ヶ月周期で±28°(最大)の範囲で変動します。月の赤緯が北(+)のとき月の出は北東より、月の入りは北西よりになります。南(−)のときは南東・南西よりになります。太陽の1年周期に比べ、月は約1ヶ月で同様の変動を繰り返します。
なぜ「--:--」と表示される日があるのですか?
月は約24時間50分周期で出入りを繰り返すため、1日のうちに「月の出」または「月の入り」のどちらか一方しか起こらない日があります。例えば、ある日に月の出が深夜0時を過ぎてから起こる場合、その日の「月の出」欄は「--:--」となり、翌日の欄に時刻が表示されます。これは月の運動の特性によるもので、異常ではありません。
月齢とは何ですか?
月齢(げつれい)は新月(朔)からの日数を表します。0が新月、7.4が上弦、14.8が満月、22.1が下弦にほぼ相当します。1朔望月は平均29.53日です。当サイトの月齢は、太陽と月の黄経差から計算した天文学的な月齢で、1時間単位の精度があります。
十五夜やお月見と月の出は関係ありますか?
はい。十五夜(中秋の名月)は旧暦8月15日の満月(またはそれに近い月)を鑑賞する伝統行事です。旧暦では15日は必ず満月に近い日付なので、十五夜の月の出は日没後まもなく起こり、夜通し美しい月が見られます。お月見では月の出から月の入りまでを楽しむのが本来の形です。当サイトの月の出・月の入り時刻は、お月見の計画にもご利用いただけます。
計算精度はどのくらいですか?
当サイトの月の出・月の入り計算精度は、国立天文台「暦要項」公式データと比較して±15分程度です。月の運動は太陽に比べて非常に複雑で(離心率が大きく、摂動が多い)、簡略化した計算アルゴリズムではこの程度の誤差が生じます。より高精度な値が必要な場合は、国立天文台の公式データをご参照ください。
地球から見た月の視直径はどれくらいですか?
月の視直径は平均約31′(約0.52°)で、太陽の視直径(約32′)とほぼ同じです。これは日食で月が太陽をちょうど隠せる理由です。ただし月の軌道は楕円形で、近地点では視直径が約33′、遠地点では約29′と変化します。これをスーパームーン(近地点満月)やマイクロムーン(遠地点満月)と呼びます。
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