臘日(ろうじつ)
臘日とは
臘日(ろうじつ)は、二十四節気「大寒」に最も近い辰の日を指す選日です。日本最古の暦である「具注暦(ぐちゅうれき)」にも記載されていた歴史ある暦注で、神事・嫁取り(結婚)に凶とされてきました。
もとは中国の「臘祭(ろうさい)」という年末の祭祀に由来し、「臘」の字には「つなぎ合わせる」意味があります。日本には臘祭の習慣は伝わらず、臘日という言葉だけが暦注として残りました。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 分類 | 選日(凶日(諸説あり)) |
| 読み方 | ろうじつ |
| 意味 | 二十四節気「大寒」に最も近い辰の日。神事・嫁取りに凶とされる選日。日本最古の暦「具注暦」にも記載。 |
| 何に吉 | 特になし(静かに過ごす) |
| 何を忌む | 神事・結婚(嫁取り)・事始め |
| 頻度 | 年に1回(大寒に最も近い辰の日) |
| 撰日法 | 二十四節気「大寒」に最も近い辰の日。小寒後第2辰の日と一致することが多く、現在の主流説。 |
今日の臘日と次の臘日
今後の臘日一覧(最大5回)
| 日付 | 曜日 | 日干支 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 1月25日 | (月) | 甲辰 | 臘日 |
臘日の詳細
何に良いか
- 特になし:吉事には向かない日とされます
- 静かに過ごす:年末の準備や感謝の行事に充てる
何を忌むか
- 神事:神事を避ける日とされました
- 嫁取り(結婚):結婚式に凶とされます
- 事始め:新しい事を始めるのは控える
2026年の臘日
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 日付 | 1月18日(日) |
| 日干支 | 壬辰 |
| 撰日法 | 大寒に最も近い辰の日 |
撰日法(計算方法)
二十四節気「大寒」に最も近い辰の日。小寒後第2辰の日と一致することが多く、現在の主流説。
臘日の撰日法にはいくつか説がありますが、現在の主流は「大寒に最も近い辰の日」です。これは小寒後第2辰の日と一致することが多く、最も広く採用されています。
| 説 | 日付の決め方 | 採用状況 |
|---|---|---|
| 主流説 | 大寒に最も近い辰の日 | 現在の主流 |
| 一説 | 小寒後の2度目の辰の日 | 主流説と一致することが多い |
| 一説 | 大寒後の最初の戌の日 | 一部の暦で採用 |
| 旧暦説 | 旧暦12月9日 | 年中行事としての臘日 |
| 大晦日説 | 旧暦12月末日 | 大晦日を臘日と呼ぶ例 |
※ 本サイトでは主流説「大寒に最も近い辰の日」を採用しています。2026年の臘日は下記の日程です。
歴史・起源
臘日は中国古代の「臘祭(ろうさい)」に由来します。臘祭は年末に猟の獲物を神と祖先に供える祭祀で、「臘」は「猟(りょう)」に通じます。中国では冬至後第3戌の日を臘日としました。
陰陽五行説では、辰(たつ)は土気、冬は水気で「土剋水」となり、水気を土気で剋する日に狩をして貢物を奉じたと「循環暦」に記されています。これが「辰の日を臘日とする」由来です。
日本には宣明暦と共に伝来しましたが、臘祭の習慣は伝わらず、臘日という言葉だけが暦注として残りました。日本最古の暦「具注暦(8世紀)」にも記載があり、相当に古い暦注です。江戸時代の寛政暦まで記載されましたが、貞享暦では整理され、明治以降は採用しない暦も多い選日です。
現代での扱い
現代では、臘日という言葉自体を知らない人も多く、採用しない暦も多い選日です。吉凶についても諸説あり、明確な説がないため「参考程度」とされることが多いです。
臘日は「年の終わりに神と祖先を祀る」古い風習の名残であり、現代に置き換えれば「年末に感謝を捧げる日」とも解釈できます。暦の謂れを知ることで、昔の習慣や生活様式を紐解く楽しみが広がります。