NIHON KOYOMI / 二十四節気

二十四節気(にじゅうしせっき)完全ガイド

2026年(令和8年)の二十四節気カレンダー・意味・読み方・計算方法まで
立秋
現在の節気
7日目
節気入りから
あと8日
次の節気まで

現在の節気

二十四節気は「節気入り日」から次の節気入り日までの約15日間を1つの区切りとします。今日はその期間の途中にあたります。

2026年8月15日(土)
節気期間中(7日目)
現在は以下の節気の期間です
立秋(りっしゅう)
秋 ・ 節気 ・ 太陽黄経135°
暦の上では秋の始まり。まだ残暑が厳しいが、朝夕に秋の気配を感じる頃。
節気入り 8月7日 20:42 今日(7日目) 次の節気 処暑 8月23日 (あと8日)
次の節気: 処暑 (しょしょ)は 8月23日(日)11:18 に節気入りします。

今後の節気(次の3つ)

今日以降に訪れる節気を3つ紹介します。各節気は「節気入り日」の瞬間から始まります。

第1節気
あと8日
処暑(しょしょ)
8月23日(日)
節気入り 11:18
秋 ・ 中気 ・ 黄経150°
処(しょ)=収まる、暑さが峠を越して次第に和らぐ頃。日本語では「処暑」、中国簡体字では「处暑」。
第2節気
あと24日
白露(はくろ)
9月7日(月)
節気入り 23:41
秋 ・ 節気 ・ 黄経165°
夜の冷え込みが増し、野草に白い露が結ぶ頃。秋の気配が深まる。
第3節気
あと39日
秋分(しゅうぶん)
9月23日(水)
節気入り 09:05
秋 ・ 中気 ・ 黄経180°
太陽が真東から昇り真西に沈き、昼夜の長さがほぼ等しくなる。秋の彼岸の中日。

二十四節気とは

二十四節気(にじゅうしせっき)は、太陽の動き(黄経)を基準に1年を24等分した季節の区切りです。古代中国で農事の目安として作られ、日本には飛鳥時代〜奈良時代に伝来しました。1つの節気は約15日間(14〜16日)で、立春・春分・夏至・秋分・冬至など24の名称があります。

二十四節気は太陽暦に基づくため、現在のグレゴリオ暦(新暦)でも毎年ほぼ同じ日付になり、季節感を捉えるのに適しています。例えば立春は每年2月4日頃、夏至は6月21日頃、冬至は12月22日頃です。日本ではカレンダーや手帳の下段に記載され、季節の移ろいを知る目安として親しまれています。

二十四節気はさらに各節気を3つずつに分け、約5日ごとの季節の変化を表した七十二候(しちじゅうにこう)という細分体系もあります。また、二十四節気とは別に日本独自の暦注として雑節(ざっせつ)(節分・彼岸・土用・八十八夜・入梅・半夏生・二百十日など)も作られました。

小寒
しょうかん
節気 ・ 1月5日
大寒
だいかん
中気 ・ 1月20日
立春
りっしゅん
節気 ・ 2月4日
雨水
うすい
中気 ・ 2月19日
啓蟄
けいちつ
節気 ・ 3月5日
春分
しゅんぶん
中気 ・ 3月20日
清明
せいめい
節気 ・ 4月5日
穀雨
こくう
中気 ・ 4月20日
立夏
りっか
節気 ・ 5月5日
小満
しょうまん
中気 ・ 5月21日
芒種
ぼうしゅ
節気 ・ 6月6日
夏至
げし
中気 ・ 6月21日
小暑
しょうしょ
節気 ・ 7月7日
大暑
たいしょ
中気 ・ 7月23日
立秋
りっしゅう
節気 ・ 8月7日
処暑
しょしょ
中気 ・ 8月23日
白露
はくろ
節気 ・ 9月7日
秋分
しゅうぶん
中気 ・ 9月23日
寒露
かんろ
節気 ・ 10月8日
霜降
そうこう
中気 ・ 10月23日
立冬
りっとう
節気 ・ 11月7日
小雪
しょうせつ
中気 ・ 11月22日
大雪
たいせつ
節気 ・ 12月7日
冬至
とうじ
中気 ・ 12月22日
💡 ポイント:二十四節気は「立〜(季節の始まり)」「〜分(昼夜が等しい)」「〜至(極める)」「大〜・小〜(強弱)」などの命名規則があります。立春・立夏・立秋・立冬を「四立(しりつ)」、春分・夏至・秋分・冬至を「二至二分(にしにぶん)」と呼び、これら8つを総称して「八節(はっせつ)」と言います。

二十四節気一覧

二十四節気それぞれの読み方・太陽黄経・節気/中気・季節・意味を一覧にまとめました。

節気 読み方 季節 節/中 黄経 意味 2026年
小寒 しょうかん 節気 285° 寒さが増し始める。 1月5日
17:23
大寒 だいかん 中気 300° 最も寒い。 1月20日
10:44
立春 りっしゅん 節気 315° 春の始まり。万物が蘇る。 2月4日
05:02
雨水 うすい 中気 330° 雪が雨に変わり、雪解けが進む。 2月19日
00:51
啓蟄 けいちつ 節気 345° 地中で冬籠りの虫が這い出す。 3月5日
22:58
春分 しゅんぶん 中気 昼と夜の長さがほぼ同じ。 3月20日
23:45
清明 せいめい 節気 15° 清らかで明るい。万物が清く澄む。 4月5日
03:39
穀雨 こくう 中気 30° 春の雨が穀物を潤す。 4月20日
10:39
立夏 りっか 節気 45° 夏の始まり。 5月5日
20:48
小満 しょうまん 中気 60° 万物が次第に満ちる。 5月21日
09:36
芒種 ぼうしゅ 節気 75° 芒(のぎ)のある穀物を蒔く。 6月6日
00:48
夏至 げし 中気 90° 1年で最も昼が長い。 6月21日
17:24
小暑 しょうしょ 節気 105° 暑さが増し始める。 7月7日
10:56
大暑 たいしょ 中気 120° 最も暑い。 7月23日
04:13
立秋 現在 りっしゅう 節気 135° 秋の始まり。 8月7日
20:42
処暑 しょしょ 中気 150° 暑さが収まる。 8月23日
11:18
白露 はくろ 節気 165° 露が白く結ぶ。 9月7日
23:41
秋分 しゅうぶん 中気 180° 昼と夜の長さがほぼ同じ。 9月23日
09:05
寒露 かんろ 節気 195° 露が冷たくなる。 10月8日
15:29
霜降 そうこう 中気 210° 霜が降りる。 10月23日
18:37
立冬 りっとう 節気 225° 冬の始まり。 11月7日
18:52
小雪 しょうせつ 中気 240° 小雪が降り始める。 11月22日
16:23
大雪 たいせつ 節気 255° 雪が多くなる。 12月7日
11:52
冬至 とうじ 中気 270° 1年で最も夜が長い。 12月22日
05:50
📖 凡例:「節気」は月の始まり(節入れ)、「中気」は月の中頃を表します。これらを併せて二十四節気と呼びます。黄経は太陽が黄道上で春分点から何度進んだかを示す角度で、15度刻みで次々と節気が移ります。

2026年(令和8年)の二十四節気カレンダー

2026年の二十四節気入り日時一覧です。国立天文台「令和8年 暦要項」に基づき、日本標準時(中央標準時)で示しています。

節気 読み方 太陽黄経 月日 時刻 季節
小寒 しょうかん 285° 1月5日 17:23
大寒 だいかん 300° 1月20日 10:44
立春 りっしゅん 315° 2月4日 05:02
雨水 うすい 330° 2月19日 00:51
啓蟄 けいちつ 345° 3月5日 22:58
春分 しゅんぶん 3月20日 23:45
清明 せいめい 15° 4月5日 03:39
穀雨 こくう 30° 4月20日 10:39
立夏 りっか 45° 5月5日 20:48
小満 しょうまん 60° 5月21日 09:36
芒種 ぼうしゅ 75° 6月6日 00:48
夏至 げし 90° 6月21日 17:24
小暑 しょうしょ 105° 7月7日 10:56
大暑 たいしょ 120° 7月23日 04:13
立秋 りっしゅう 135° 8月7日 20:42
処暑 しょしょ 150° 8月23日 11:18
白露 はくろ 165° 9月7日 23:41
秋分 しゅうぶん 180° 9月23日 09:05
寒露 かんろ 195° 10月8日 15:29
霜降 そうこう 210° 10月23日 18:37
立冬 りっとう 225° 11月7日 18:52
小雪 しょうせつ 240° 11月22日 16:23
大雪 たいせつ 255° 12月7日 11:52
冬至 とうじ 270° 12月22日 05:50
📊 データ:2026年の二十四節気は、立春(2月4日)から始まり大寒(翌年1月20日頃)まで順次移り変わります。最も昼が長い夏至は6月21日、最も夜が長い冬至は12月22日、春分は3月20日、秋分は9月23日です。時刻はすべて日本標準時(中央標準時)で表しています。

春夏秋冬別の解説

二十四節気は4季節に分け、各季節に6つの節気が属します。ここでは各季節の節気を詳しく解説します。

春の節気(立春・雨水・啓蟄・春分・清明・穀雨)

立春 (りっしゅん) 2月4日 05:02 ・ 黄経315°
暦の上では春の始まり。まだ寒さは厳しいが、梅の蕾が膨らみ始め、東風(こち)が柔らかく吹く頃。
▸ 季節の節目として挨拶や手紙で「立春の候」が使われる。節分の翌日。

雨水 (うすい) 2月19日 00:51 ・ 黄経330°
雪が雨に変わり、氷が解け始める頃。農事の準備を始める目安とされた。
▸ 春の訪れを実感し始める時期。ひな人形を飾り始める目安ともされる。

啓蟄 (けいちつ) 3月5日 22:58 ・ 黄経345°
啓(ひら)く、蟄(ちつ)=冬籠もりの虫。土が温まり、虫が地上へ出てくる頃。
▸ 日本では「啓蟄」、中国簡体字では「惊蛰」。桃の花が咲き始める時期でもある。

春分 (しゅんぶん) 3月20日 23:45 ・ 黄経0°
太陽が真東から昇り真西に沈み、昼夜の長さがほぼ等しくなる。春の彼岸の中日。
▸ 国民の祝日「春分の日」。先祖を偲び、お墓参りや彼岸会が行われる。

清明 (せいめい) 4月5日 03:39 ・ 黄経15°
万物が清らかで明るく、花や草木が一斉に咲き揃う頃。中国では「掃墓節」として先祖の墓参りをする。
▸ 日本ではお花見の最盛期。燕が渡ってくる目安ともされる。

穀雨 (こくう) 4月20日 10:39 ・ 黄経30°
穀物を潤す春の雨が降る頃。農事に最適な時期とされ、田植えの準備が進む。
▸ 春の終わりを告げる節気。茶の新芽が伸びる時期でもあり、「穀雨の茶」は珍重される。

夏の節気(立夏・小満・芒種・夏至・小暑・大暑)

立夏 (りっか) 5月5日 20:48 ・ 黄経45°
暦の上では夏の始まり。まだ肌寒い日もあるが、草木が青々と茂り始める。
▸ 初鰹や新茶など、初夏の風物詩が並ぶ。五月晴れの季節。

小満 (しょうまん) 5月21日 09:36 ・ 黄経60°
万物が次第に満ちてくる頃。草木が繁り、麦が実り始める。
▸ 日本では鵜の鳴き声が聞かれ、蚕が桑を食べて育つ時期とされた。

芒種 (ぼうしゅ) 6月6日 00:48 ・ 黄経75°
芒(のぎ)のある穀物(稲・麦など)の種を蒔く頃。田植えの最盛期。
▸ 日本語では「芒種」、中国簡体字では「芒种」。梅雨入りの時期に重なる地域が多い。

夏至 (げし) 6月21日 17:24 ・ 黄経90°
太陽が最も高く昇り、北半球で昼が最も長くなる。夏のピークの目安。
▸ 日本では「夏至の日」にタマネギを食べる風習が富山県などに残る。「冬至なんぼん 夏至半倍(あさって)」の諺も。

小暑 (しょうしょ) 7月7日 10:56 ・ 黄経105°
本格的な暑さが始まる頃。梅雨の最盛期で、大雨が降りやすい時期でもある。
▸ 七夕(7月7日)と重なることが多く、夏の行事が本格化する。

大暑 (たいしょ) 7月23日 04:13 ・ 黄経120°
1年で最も暑い頃。梅雨が明け、本格的な夏が到来する。
▸ 土用の丑の日が含まれ、鰻を食べる習慣がある。学校の夏休みの時期。

秋の節気(立秋・処暑・白露・秋分・寒露・霜降)

立秋 (りっしゅう) 8月7日 20:42 ・ 黄経135°
暦の上では秋の始まり。まだ残暑が厳しいが、朝夕に秋の気配を感じる頃。
▸ 「立秋」を過ぎると暑中見舞いではなく「残暑見舞い」になる。朝顔の花が見頃。

処暑 (しょしょ) 8月23日 11:18 ・ 黄経150°
処(しょ)=収まる、暑さが峠を越して次第に和らぐ頃。日本語では「処暑」、中国簡体字では「处暑」。
▸ 台風の季節本番。残暑は続くが、夜には秋の虫の音が聞かれ始める。

白露 (はくろ) 9月7日 23:41 ・ 黄経165°
夜の冷え込みが増し、野草に白い露が結ぶ頃。秋の気配が深まる。
▸ 中秋の名月(十五夜)が近づき、月見の準備が始まる時期。

秋分 (しゅうぶん) 9月23日 09:05 ・ 黄経180°
太陽が真東から昇り真西に沈き、昼夜の長さがほぼ等しくなる。秋の彼岸の中日。
▸ 国民の祝日「秋分の日」。お彼岸のお墓参りや彼岸会が行われる。

寒露 (かんろ) 10月8日 15:29 ・ 黄経195°
冷たい秋の露が降りる頃。菊の花が咲き始め、雁が渡ってくる。
▸ 重陽の節句(9月9日)と近く、菊を愛でる行事が行われる時期。

霜降 (そうこう) 10月23日 18:37 ・ 黄経210°
朝夕に霜が降り始め、紅葉が深まる頃。秋も終わりに近づく。
▸ 秋の紅葉シーズン本番。栗や柿など秋の味覚が並ぶ時期。

冬の節気(立冬・小雪・大雪・冬至・小寒・大寒)

立冬 (りっとう) 11月7日 18:52 ・ 黄経225°
暦の上では冬の始まり。木々が落葉し、山々が冬の装いを見せ始める。
▸ 七五三の時期。北日本では初雪が降る地域もある。

小雪 (しょうせつ) 11月22日 16:23 ・ 黄経240°
寒さが増し、北国や山間部で雪が降り始める頃。
▸ 暖房器具の出荷本数が増え、冬支度が本格化する時期。

大雪 (たいせつ) 12月7日 11:52 ・ 黄経255°
本格的な雪が降り、山々が白く覆われる頃。動物が冬籠もりに入る。
▸ スキー場のオープンが相次ぐ。冬至の準備が始まる時期。

冬至 (とうじ) 12月22日 05:50 ・ 黄経270°
太陽が最も低く、昼が最も短く夜が最も長い。冬のピークの目安。
▸ 南瓜を食べ、柚子湯に入る風習。一陽来復(いちようらいふく)を祝う。

小寒 (しょうかん) 1月5日 17:23 ・ 黄経285°
本格的な寒の入り。寒中見舞いの時期に入る。
▸ 「寒の入り」と呼ばれ、寒中見舞いを送り始める。小豆粥を食べる風習も。

大寒 (だいかん) 1月20日 10:44 ・ 黄経300°
1年で最も寒い頃。凍てつくような厳しい寒さが続く。
▸ 寒稽古(水泳・剣道・書道など)の最盛期。節分・立春を前に春を待ちわびる時期。

二十四節気の計算方法(太陽黄経)

二十四節気は太陽が通る道「黄道(こうどう)」を15度ずつ24等分して決まります。太陽がその角度に到達した瞬間が「節気入り」となります。

太陽黄経による定義

春分点(太陽が天の赤道を南から北へ横切る点)を0度とし、太陽が黄道上を東へ進む角度を「太陽黄経」と言います。これが15度進むごとに新しい節気が始まります。

春分(0°) 清明(15°) 穀雨(30°) 立夏(45°) 小満(60°) 芒種(75°) 夏至(90°) 小暑(105°) 大暑(120°) 立秋(135°) 処暑(150°) 白露(165°) 秋分(180°) 寒露(195°) 霜降(210°) 立冬(225°) 小雪(240°) 大雪(255°) 冬至(270°) 小寒(285°) 大寒(300°) 立春(315°) 雨水(330°) 啓蟄(345°)

主要な節気と黄経

節気 太陽黄経 意味 2026年
春分昼夜がほぼ同じ長さ3月20日
夏至90°1年で最も昼が長い6月21日
秋分180°昼夜がほぼ同じ長さ9月23日
冬至270°1年で最も夜が長い12月22日
立春315°春の始まり2月4日
📝 計算の仕組み:二十四節気は日付固定ではなく、太陽の位置(黄経)で決まるため、毎年日付や時刻が微妙に変わります。地球の公転周期が約365.24日で1年(365日または366日)と完全には一致しないため、4年ごとに閏年で調整されています。これにより節気入りの時刻は毎年少しずつズレ、まれに日付も1日前後することがあります。

節気と中気の違い

二十四節気は「節気(せっき)」と「中気(ちゅうき)」の2種類に分かれます。これらは交互に並び、各月の始まり(節入れ)と中頃を示します。

種類 意味 該当する節気
節気(せっき) 月の始まり(節入れ) 立春・啓蟄・清明・立夏・芒種・小暑・立秋・白露・寒露・立冬・大雪・小寒
中気(ちゅうき) 月の中頃 雨水・春分・穀雨・小満・夏至・大暑・処暑・秋分・霜降・小雪・冬至・大寒
💡 旧暦との関係:旧暦(太陰太陽暦)では、中気を含む月を「何月」とするか決める基準になっていました。例えば「雨水」を含む月を1月(正月)、「春分」を含む月を2月とするルールです。中気が含まれない月は「閏月(うるうづき)」として挿入されました。これにより旧暦と季節のズレを調整していました。

七十二候について

二十四節気をさらに3つずつ分けたものを七十二候(しちじゅうにこう)と言います。約5日ごとに細かく季節の移り変わりを示します。

例えば「立春」は次の3候に分かれます。

  • 初候:東風解凍(とうふうこおりをとく) 東風(はるかぜ)が氷を解かす
  • 次候:黄鶯睍睆(こうおうけんけんとしてなく) 鶯(うぐいす)が谷間で鳴く
  • 末候:魚上氷(うおこおりにのぼる) 魚が割れた氷の隙間から飛び出る

七十二候の名称は中国の黄河流域の気候に基づくため、日本の気候とは合わない部分もあり、明治時代に「日本七十二候」として日本の自然に合わせた改訂も行われました。本サイトでは二十四節気を中心に扱いますが、七十二候も季節を細かく味わう暦の知恵として親しまれています。

二十四節気の歴史と起源

二十四節気は古代中国で生まれ、日本には飛鳥時代に伝来しました。以下に主な歴史の流れを示します。

古代中国
戦国時代〜前漢:黄河流域の農事暦として成立。『淮南子(えなんじ)』や『淮南子・天文訓』に24等分が記され、前漢の『太初暦』で公式採用。農作業の時期を知る目安として重宝されました。
6世紀
日本への伝来:仏教とともに大陸の暦学が伝わり、推古朝頃には暦法として採用され始めたとされます。以降、日本の農事や宮中行事の基準となりました。
江戸時代
渋川春海の『貞享暦(じょうきょうれき)』(1685年):日本独自の暦法として作成。以降、日本の暦は中国製暦法から離れ、京都を基準とした観測データに基づくようになりました。
明治6年(1873年)
太陽暦(グレゴリオ暦)への改暦:新政府が近代化の一環として太陰太陽暦(天保暦)を廃止し、太陽暦を採用。二十四節気は「季節の目安」として残り、現在もカレンダーや暦注、農事暦で親しまれています。
現代
国民の祝日との関わり:春分の日・秋分の日は二十四節気に基づく祝日です。また「彼岸の中日」「お盆(旧暦7月15日頃、月遅れ8月15日)」なども節気と深く結びついています。

現代での二十四節気

現代の日本で二十四節気はどのように生きているのでしょうか。主な活用場面を紹介します。

🌸

季節の行事・暦注

立春前日の「節分(せつぶん)」では豆まきが行われます。節分は「立春の前日」を指し、季節の変わり目を祝う重要な行事です。また、暦注やカレンダーでも節気入りが記載されています。

🎑

彼岸とお盆

春分・秋分を中日とする7日間を「彼岸(ひがん)」と言います。先祖を供養する仏事が行われます。また、旧暦7月15日(現在は多く地域で8月15日)のお盆も、節気と季節の移り変わりと深く結びついています。

🎍

国民の祝日

春分の日」「秋分の日」は国民の祝日として法律で定められています。自然と生き物をたたえる日として、官公庁も休日となります。日付は毎年天文計算で決まり、前年2月に官報で公示されます。

🍵

茶道・和菓子・食文化

茶道では季節ごとに「風炉(ふろ)」と「」を切り替える時期(5月上旬=立夏頃、11月上旬=立冬頃)が節気に由来します。和菓子も季節の意匠を映し、農事暦に沿った食材選びも行われています。

📚

俳句・文学

俳句の「季語(きご)」は二十四節気や七十二候と密接に結びついています。立春・啓蟄・穀雨などの節気自体も季語として詠まれ、日本人の季節感を伝える文学の基盤となっています。

🌾

農事暦

農業では今も「芒種」に田植え、「穀雨」に春の種まき、という具合に目安として活用されます。農事暦は各地域の気候に合わせて調整され、現在も地域の農業カレンダーとして機能しています。

よくある質問(FAQ)

Q. 二十四節気とは何ですか?
二十四節気(にじゅうしせっき)は、太陽の動き(黄経)を基準に1年を24等分した季節の区切りです。立春・春分・夏至・冬至など24の節気があり、約15日ごとに移り変わります。古代中国で農事暦として作られ、日本では旧暦とともに季節の目安として使われてきました。
Q. 二十四節気の読み方は?
「にじゅうしせっき」と読みます。「二十四節気」のほかに「二十四気(にじゅうしき)」とも呼ばれます。1年を24に分けるため、1つの節気は約15日間(14〜16日)です。
Q. 二十四節気の覚え方や順番は?
立春から順に「立春・雨水・啓蟄・春分・清明・穀雨・立夏・小満・芒種・夏至・小暑・大暑・立秋・処暑・白露・秋分・寒露・霜降・立冬・小雪・大雪・冬至・小寒・大寒」となります。春・夏・秋・冬それぞれの先頭に「立〜」、真ん中に「〜分」、最後に「大〜」が来るパターンを覚えると分かりやすいです。
Q. 節気と中気の違いは何ですか?
二十四節気は「節気(せっき)」と「中気(ちゅうき)」に分かれます。節気は月の始まり(節入れ)、中気は月の中頃に当たります。立春・啓蟄・清明・立夏…が節気、雨水・春分・穀雨・小満…が中気です。旧暦では中気を含む月を何月とするか決める基準になっていました。
Q. 二十四節気はどうやって決まるのですか?
太陽が通る道「黄道(こうどう)」を15度ずつ24等分し、太陽がその角度に到達した瞬間を節気の入りとします。例えば春分は太陽黄経0度、夏至は90度、秋分は180度、冬至は270度です。日付固定ではなく、年ごとに日付・時刻が微妙に変わります。
Q. なぜ二十四節気は毎年日付が変わるのですか?
地球が太陽の周りを一周する期間(約365.24日)と1年(365日または366日)のズレ、および地球の軌道の偏心のため、太陽が特定の黄経に到達する時刻が毎年少しズレるためです。そのため節気入りの時刻は毎年少しずつ変わり、まれに日付も1日前後することがあります。
Q. 立春はいつからいつまでですか?
立春は節気入りの日(通常2月4日頃)から、次の節気「雨水」の前日(通常2月18日頃)までの約15日間を指します。節分(2月3日頃)の翌日が立春です。暦の上では「春」が始まりますが、気候としてはまだ最も寒い時期に当たります。
Q. 春分・秋分はなぜ昼と夜の長さが同じなのですか?
太陽が黄道上で春分点(黄経0度)または秋分点(黄経180度)に達すると、太陽は赤道の真上に来て、地球上の昼夜の境界が南北両極を通るようになります。これにより、地球上のほとんどの場所で昼と夜の長さがほぼ等しくなります(厳密には日出前・日没後の薄明により昼がわずかに長くなります)。
Q. 夏至と大暑、冬至と大寒はどう違いますか?
夏至(6月21日頃)は「1年で最も昼が長い日」、大暑(7月23日頃)は「1年で最も暑い頃」を指します。日照のピークと気温のピークには約1ヶ月のズレがあります。冬至と大寒も同様で、冬至は最も夜が長い日、大寒は最も寒い頃です。
Q. 七十二候とは何ですか?
七十二候(しちじゅうにこう)は、二十四節気をさらに約5日ずつ3つに分け、季節の変化をより細かく表したものです。各節気に「初候・次候・末候」の3つの候があり、全部で72あります。「東風解凍(はるかぜこおりをとく)」「蛙始鳴(かわずはじめてなく)」など、自然の現象を漢字4字で表します。
Q. 啓蟄と惊蛰は同じですか?
同じ節気です。日本では「啓蟄(けいちつ)」、中国(簡体字)では「惊蛰」、繁体字では「啓蟄」と書きます。いずれも「冬籠もりの虫が地中から出てくる」意味で、日本では「啓(ひら)く」の字が使われます。
Q. 二十四節気と雑節の違いは?
二十四節気は太陽黄経を15度等分した規則的な区切りですが、雑節(節分・彼岸・土用・八十八夜・入梅・半夏生・二百十日・二百二十日)は季節の変わり目や農事の目安として日本で作られた独自の暦日です。二十四節気に比べて日本独自の色彩が強いのが特徴です。
Q. 二十四節気は日本の祝日と関係ありますか?
春分の日と秋分の日は、それぞれ二十四節気の「春分」「秋分」に基づく国民の祝日です。ただし日付は毎年変わり、国立天文台が計算した天文上の春分・秋分の日がそのまま祝日になります(前年2月に発表される「暦要項」で確定)。
Q. 節分と立春の関係は?
節分は「季節を分ける日」を意味し、もとは立春・立夏・立秋・立冬の前日を指しました。現在では特に立春の前日(2月3日頃)を指し、豆まきをして邪気を払う行事が行われます。節分の翌日が立春です。

関連する暦の知識

参考・出典

  • 国立天文台『暦要項』(天文情報センター暦計算室)
  • 国立天文台『暦計算室』黄経計算データ
  • 内閣府『国民の祝日に関する法律』に基づく春分の日・秋分の日公示
  • 日本暦日協会『日本暦日便覧』
  • 雄山閣『日本暦百科事典』

※本ページの節気入り時刻は、phpライブラリ(計算天文学的暦法)を用い、日本標準時(UTC+9)に換算した値です。国立天文台の暦要項と照合していますが、計算精度の都合上、分単位で差が出る場合があります。

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