2026年7月(令和8年)
月の輝面比(きめんひ)
月の視円面における太陽光照射面の割合・満ち欠けの定量的指標
今日の月の輝面比
2026年7月1日(水)17:39現在
🌕
98.3%
満月(望) 月齢(概算)16.0
新月 0% < 上弦・下弦 50% > 満月 100%
月の黄経294.54°
太陽黄経99.55°
黄経差195.00°
輝面比は、地球から見た月の視円面(見かけの円盤)のうち、太陽光に照らされている部分が占める割合です。上記のバーは現在の輝面比を0%〜100%の目盛りで示しており、左端が新月(0%)、中央が上弦・下弦(50%)、右端が満月(100%)に相当します。月は1朔望月(約29.53日)でこの0%→50%→100%→50%→0%の変化を繰り返します。
🌑
次の新月(輝面比0%)
朔(新月)
7月15日(水)18:43
あと14日
🌕
次の満月(輝面比100%)
望(満月)
7月30日(木)23:35
あと29日
7月の輝面比カレンダー
今月1か月間の日別輝面比です。各日とも日本標準時の正午(12:00)の値で計算しています。新月付近の日と満月付近の日を色分けで示しています。
日
月
火
水
木
金
土
1
🌕
98.8%
2
🌖
95.9%
3
🌖
91.1%
4
🌖
84.7%
5
🌖
76.8%
6
🌗
67.6%
7
🌗
57.4%
8
🌗
46.6%
9
🌗
35.5%
10
🌘
24.9%
11
🌘
15.4%
12
🌘
7.7%
13
🌑
2.5%
14
🌑
0.1%
15
🌑
0.8%
16
🌒
4.2%
17
🌒
10.1%
18
🌒
17.9%
19
🌒
26.9%
20
🌓
36.6%
21
🌓
46.6%
22
🌓
56.5%
23
🌓
66.0%
24
🌔
74.7%
25
🌔
82.5%
26
🌔
89.1%
27
🌔
94.3%
28
🌕
97.9%
29
🌕
99.8%
30
🌕
99.7%
31
🌕
97.8%
見方: 紫背景は新月付近(輝面比2%未満)、黄色背景は満月付き(98%超)の日です。各日のバーは輝面比の大きさを表します。月齢は楕円軌道のため一様に増えませんが、輝面比は黄経差から直接計算されるため、朔弦望の周期に正確に追従します。
目次
朔弦望(さくげんぼう)と輝面比
月の満ち欠けを決める四つの主要な相(朔・上弦・望・下弦)は、太陽と月の黄経差で定義され、それぞれ輝面比が0%・50%・100%・50%に対応します。これらは国立天文台の暦Wikiでも黄経差0°・90°・180°・270°になる瞬間として定義されています。
🌑
朔(新月)
輝面比 0%
黄経差 0°
月と太陽が同じ方向。暗い面が地球を向く。
🌒
三日月
輝面比 14.6%
黄経差 45°
細い弓形。夕方の西の空に見える。
🌓
上弦の月
輝面比 50%
黄経差 90°
右半分が光る。黄経差90°。
🌔
満ちかけ
輝面比 85.4%
黄経差 135°
満月に近いが欠けが残る。
🌕
望(満月)
輝面比 100%
黄経差 180°
太陽と反対方向。全面が光る。
🌖
欠けかけ
輝面比 85.4%
黄経差 225°
満月の翌日以降。欠け始める。
🌗
下弦の月
輝面比 50%
黄経差 270°
左半分が光る。黄経差270°。
🌘
有明月
輝面比 14.6%
黄経差 315°
明け方に残る細い月。
月の輝面比とは
月の輝面比(きめんひ)とは、地球から見た月の視円面(見かけの円盤)のうち、太陽光によって照らされている部分が占める割合を百分率で表したものです。新月(朔)では0%、上弦・下弦では50%、満月(望)では100%となります。
月は自ら光を発する天体ではなく、太陽光を反射して輝いています。月は常に太陽光によって半球(半分)が照らされていますが、地球から見える面のうちその照らされた半球がどれだけ含まれるかが、月の満ち欠け(月相)を決めます。この「見える面に占める照らされた部分の割合」が輝面比です。
輝面比の定義: 地球から見た月の視円面に対する、太陽光照射面の面積比。英語では「illuminated fraction of the Moon's disk」。国立天文台は、月の満ち欠けは太陽と月の黄経差 (λ月 − λ太陽)によって決まると定義しています。
なお、輝面比は「月相」の度合いを数値化したものであり、月の「明るさ(等級)」とは異なります。輝面比が同じ50%でも、上弦(満ちかけ)と下弦(欠けかけ)で月の見え方は同じでも、その後の変化方向が異なります。本サイトでは黄経差0°〜360°を8段階の月相名に分類して表示しています。
輝面比の計算式と位相角
輝面比 k は、太陽と月の黄経差(ψ:シー)を用いて次の式で計算します。
この式に黄経差を当てはめると、朔(ψ=0°)では cos0°=1 なので k=(1−1)/2=0(0%)、上弦(ψ=90°)では cos90°=0 なので k=(1−0)/2=0.5(50%)、満月(ψ=180°)では cos180°=−1 なので k=(1−(−1))/2=1.0(100%)となり、朔弦望の輝面比と完全に一致します。
位相角(いそうかく)による定義
国立天文台の暦Wikiでは、輝面比を位相角 i を用いて次のように定義しています。
地球から見ると、位相角 i は黄経差 ψ と概ね i ≈ 180° − ψ の関係にあります。これを代入すると cos i = cos(180° − ψ) = −cos ψ となり、(1 + cos i)/2 = (1 − cos ψ)/2 となります。つまり二つの式は等価であり、本サイトで用いる黄経差による計算式は国立天文台の定義と同じ値を与えます。
計算精度の検証: 本サイトの計算結果は実際の暦データと照合しています。例えば2026年4月11日(月齢約23.1)の月の黄経301.564°・太陽黄経21.243°から黄経差280.32°を求め、k=(1−cos280.32°)/2を計算すると約41.04%となり、国立天文台暦要項に基づく輝面比(約41.0%)と一致することを確認しました。2026年の朔弦望の日程も国立天文台の暦計算室データと合致しています。
月齢と輝面比の違い
月齢と輝面比はどちらも月の満ち欠けを表す指標ですが、意味が異なります。
月齢: 直近の朔(新月)からの経過時間を日数で表したもの。時間とともにほぼ一様に増える(0日→約29.5日)。
輝面比: 月の視円面に占める照らされた部分の面積比。黄経差に直接依存し、0%→50%→100%→50%→0%と変化する。
月齢が時間経過で一様に増えるのに対し、輝面比は月と太陽の角度差(黄経差)に依存します。月の軌道は楕円形で、近地点付近では速く、遠地点付近では遅く動くため、同じ月齢でもその時の月の動き方によって黄経差が異なり、結果として輝面比も異なります。これが「月齢と輝面比は比例しない」理由です。
例えば月齢7日(上弦付近)の輝面比は理論上50%ですが、月の動きが速い時期は月齢7日の時点で黄経差が既に90°を超えて輝面比が50%を超えることがあり、遅い時期は逆に50%に達しないことがあります。
参考: 簡易的な輝面比計算では、月齢を用いて k = (1 − cos(2π × 月齢 / 29.53)) / 2 と近似することもありますが、これは月が等速で公転すると仮定したものです。本サイトは月・太陽の実際の黄経から計算するため、より正確な値を得られます。
輝面比と月の明るさ(等級)
輝面比が大きいほど月は明るく見えますが、両者は比例関係ではありません。満月の視等級は約−12.7等 で、夜空の天体の中では最も明るい対象の一つです。
特に満月付近では「位相効果 (opposition surge、反照効果・ゼーリガー効果とも)」と呼ばれる現象が現れます。月面の荒い土壌(レゴリス)が太陽光を光源方向へ強く反射するため、満月では月面の凹凸による影が地球から見えなくなり、輝面比の増加以上に明るさが跳ね上がります。そのため、満月の明るさは半月(輝面比50%)の10倍以上 に達するとされます。
位相効果(opposition surge)とは: 太陽・地球・月がほぼ一直線に並ぶ満月のとき、月面の影が消滅して表面が一様に明るく見える現象。月だけでなく火星や小惑星など、大気のない荒い表面の天体でも観察されます。ベルリン自由大学の惑星科学研究でも、満月は半月の最大10倍明るくなると報告されています。
このため、輝面比50%から100%への変化(2倍の面積変化)に対して、月の明るさは数倍から十数倍も変化します。輝面比が同じ50%でも、上弦(満ちかけの途中)と下弦(欠けかけの途中)では明るさはほぼ同じですが、その後の変化方向が異なります。
1朔望月の輝面比変化
月の輝面比は、1朔望月(約29.530589日)の周期で0%→100%→0%と変化します。朔から望まで(満ちかけ)は上弦の50%を経て100%へ増加し、望から次の朔まで(欠けかけ)は下弦の50%を経て0%へ減少します。
ただし、輝面比の変化は完全な正弦曲線ではなく、わずかに非対称です。これは月が楕円軌道を描き、近地点付近では速く動くため、黄経差の増加(したがって輝面比の変化)が速くなる時期と、遠地点付近で遅くなる時期があるためです。
朔望月と恒星月の違い
月が天球上を恒星を基準に360°一周する周期を恒星月 (約27.32日)と呼びます。一方、新月から次の新月までの周期を朔望月 (約29.53日)と呼びます。朔望月が2日余り長いのは、月が1周する間に地球も太陽の周りを約30°移動するため、月が太陽に追いつくのに余分に時間がかかるからです。輝面比の周期はこの朔望月に従います。
满月の瞬間: 望(満月)の瞬間には輝面比はほぼ100%になりますが、月の軌道が黄道に対して約5.14°傾いているため、厳密には99.9%程度になることもあります。また満月の前後1日でも輝面比は95%前後と高く保たれます。
日本の月観賞と輝面比
日本では古くから月の満ち欠けが愛でられ、万葉集や源氏物語など多くの和歌や文学に月が登場します。国立天文台の暦Wikiでも、月は満ち欠けに応じてさまざまな呼ばれ方をしてきたことが紹介されています。
旧暦(太陰太陽暦)では、朔(輝面比0%)の日を毎月の1日(ついたち)とし、十五夜(旧暦15日)を満月(輝面比100%)に近い日として月見の行事を行ってきました。中秋の名月(十五夜)や十三夜(旧暦9月13日)などは、輝面比がほぼ100%あるいはそれに近い時期にあたり、月観賞の佳节とされてきました。
満月の翌日にあたる十六夜(いざよい)も、輝面比は約95%以上と高く保たれ、月の出が約50分遅れることから「いざよい(ためらう)」の名で呼ばれます。このように、日本の月観賞文化は輝面比の高い時期を中心に発展してきました。
現代では、月の撮影や観望会、潮汐(ちょうき)の予測などにおいて輝面比が実用的な指標として用いられます。新月付近(輝面比0%に近い時期)は夜空が暗くなり星観察に適し、満月付近(輝面比100%に近い時期)は月そのものの観察や夜間の行動に適する、というように用途に応じて月相が選ばれます。
よくある質問
月の輝面比(きめんひ)とは何ですか?
月の輝面比とは、地球から見た月の視円面(見かけの円盤)のうち、太陽光によって照らされている部分の割合を百分率で表したものです。新月(朔)では0%、上弦・下弦では50%、満月(望)では100%になります。英語では「illuminated fraction(照らされた割合)」と呼ばれます。国立天文台の暦Wikiでは、月の満ち欠けは太陽と月の黄経差によって決まると説明されています。
輝面比はどうやって計算しますか?
輝面比 k は、太陽と月の黄経差(ψ:シー)を用いて k = (1 − cos ψ) / 2 で計算します。朔(ψ=0°)では cos0°=1 なので k=0(0%)、上弦(ψ=90°)では cos90°=0 なので k=0.5(50%)、満月(ψ=180°)では cos180°=−1 なので k=1.0(100%)となります。当サイトの計算結果は、国立天文台暦要項に基づく月・太陽の黄経を用いており、2026年4月11日の値(約41.0%)など実際の暦データと一致することを確認しています。
輝面比と月齢の違いは何ですか?
月齢は「直近の朔(新月)からの経過日数」を表すのに対し、輝面比は「月の視円面のうち光って見える割合」を表します。月齢は時間の経過でほぼ一様に増えますが、輝面比は月と太陽の角度差(黄経差)に依存します。月の軌道は楕円形で動きが一様でないため、同じ月齢でも輝面比は微妙に異なり、両者は比例しません。
なぜ上弦・下弦は50%で満月は100%なのですか?
上弦・下弦では太陽と月の黄経差が90°・270°となり、月の視円面のちょうど半分が照らされて見えます(k=0.5=50%)。満月では黄経差が180°となり太陽と反対方向に月があるため、照らされた半球全体が地球を向き、全面が光って見えます(k=1.0=100%)。国立天文台は、上弦・下弦・望はそれぞれ黄経差が90°・270°・180°になる瞬間と定義しています。
満月の夜でも輝面比はちょうど100%ですか?
望(満月)の瞬間には輝面比はほぼ100%になります。ただし月の軌道が完全な円ではなく、黄道に対して約5.14°傾いているため、厳密には99.9%程度になることもあります。また満月の前後では1日に数%ずつ変化するため、満月の前日・翌日でも輝面比は95%前後と高く保たれます。
位相角(いそうかく)とは何ですか?
位相角(phase angle)とは、月を見込む太陽と地球の方向のなす角です。朔では0°、満月では180°になります。国立天文台の暦Wikiでは、輝面比 k を k = (1 + cos i) / 2(i は位相角)として定義しています。地球から見ると位相角 i は黄経差 ψ と概ね i ≈ 180° − ψ の関係にあり、(1 + cos i)/2 と (1 − cos ψ)/2 は同じ値を与えます。
輝面比と月の明るさ(等級)は比例しますか?
比例しません。満月の視等級は約−12.7等です。満月付近では「位相効果(opposition surge、反照効果)」と呼ばれる現象により、輝面比の増加に対して明るさが急激に上昇します。月面の荒い土壌(レゴリス)が太陽光を光源方向へ強く反射するため、満月では月面の影が見えなくなり明るさが跳ね上がります。その結果、満月は半月(輝面比50%)の10倍以上明るくなるとされます。
なぜ月齢と輝面比は比例しないのですか?
月は楕円軌道を描くため、近地点(地球に近い位置)付近では速く、遠地点(遠い位置)付近では遅く動きます。月齢は時間の経過で一様に増えますが、輝面比は月と太陽の角度差(黄経差)に依存します。月の動きが速い時期は黄経差の増加も速く、輝面比の変化も速くなるため、月齢と輝面比は比例関係から外れます。
地球照(ちきゅうしょう)とは何ですか?
地球照とは、地球が太陽光を反射して月の暗い部分をうっすらと照らす現象です。新月付近の細い月では、輝面比はほぼ0%でも地球照によって月の全体がかすかに見えることがあります。特に細い三日月のときに観察しやすく、「旧月を抱く新月」とも呼ばれます。地球の雲や海の状態によって明るさが変わるため、地球照の観測は地球の反射率(アルベド)の研究にも利用されます。
輝面比が大きいほど月は明るく見えますか?
概ねその通りですが、完全な比例ではありません。満月直前(輝面比99%)でも位相効果により満月に近い明るさになりますが、上弦・下弦(輝面比50%)は満月の明るさの10分の1以下になります。輝面比50%から100%への変化に対して、明るさは数倍から十数倍も変化するため、輝面比の数値以上に満月付近の月は劇的に明るくなります。
満月の一日前と一日後で輝面比は同じですか?
近似的には同じくらいですが、月の軌道の楕円性により厳密には異なります。満月の前後で月の黄経の進み方が対称でないため、同じ月齢(例えば月齢14と月齢15)でも輝面比は微妙に異なります。これは輝面比が月齢ではなく黄経差に直接依存するためです。
旧暦と輝面比の関係は?
旧暦(太陰太陽暦)は月の満ち欠けを基準にしており、朔(輝面比0%)の日を毎月の1日(ついたち)としていました。十五夜(旧暦15日)は満月(輝面比100%)に近い日です。ただし旧暦の1か月は朔望月(約29.53日)に基づく29日または30日で、満月が旧暦16日にずれることもあります。これが「十五夜より十六夜の月が名月」と言われる由来の一つです。
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