犯土(つち・ぼんど)
犯土とは
犯土(つち・ぼんど)は、「土を犯してはならない」期間で、井戸掘り・伐採・種蒔き・土木工事・築墓・庭いじりなど、土を動かす作業全般を避けるべきとされる選日の凶期間です。大犯土(大土)7日と小犯土(小土)7日の計14日間が60日に1回巡ります。
犯土は「土公神(どこうしん)」という土の神が方位を巡るため、その期間に土を動かすと祟りがあるとする信仰に基づきます。間日(まび)が1日あり、間日は土を動かしても問題ないとされます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 分類 | 選日(凶日(期間)) |
| 読み方 | つち・ぼんど |
| 意味 | 土を犯してはならない期間。大犯土(大土)7日と小犯土(小土)7日から成る。土いじり全般を忌む。 |
| 何に吉 | 特になし |
| 何を忌む | 井戸掘り・伐採・種蒔き・土木工事・築墓・土を動かす作業全般 |
| 頻度 | 60日に1回、計14日間(間日1日を含む) |
| 撰日法 | 大犯土は六十干支7番「庚午」から13番「丙子」まで7日間(14番丁丑は間日)。小犯土は15番「戊寅」から21番「甲申」まで7日間。 |
今日の犯土と次の犯土
今後の犯土一覧(最大5回)
| 日付 | 曜日 | 日干支 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 7月1日 | (水) | 丙子 | 大犯土 |
| 7月2日 | (木) | 丁丑 | 大犯土の間日 |
| 8月24日 | (月) | 庚午 | 大犯土 |
| 8月25日 | (火) | 辛未 | 大犯土 |
| 8月26日 | (水) | 壬申 | 大犯土 |
犯土の詳細
何を忌むか(凶事)
- 井戸掘り:水井戸の掘削に凶
- 伐採:樹木の伐採に凶
- 種蒔き:農業・園芸の種まきに凶
- 土木工事:掘削・盛土・基礎工事に凶
- 築墓:墓の建立・改修に凶
- 庭いじり:庭の土を動かす作業に凶
間日について
犯土の期間中でも、六十干支14番「丁丑」の日は「間日(まび)」と呼ばれ、土を動かしても問題ないとされます。間日は大犯土と小犯土の間に1日だけあります。
撰日法(計算方法)
大犯土は六十干支7番「庚午」から13番「丙子」まで7日間(14番丁丑は間日)。小犯土は15番「戊寅」から21番「甲申」まで7日間。
犯土は六十干支の特定の7日間が大犯土、次の7日間が小犯土です。間に1日の間日があります。
| 期間 | 六十干支番 | 干支 | 読み | 犯土 |
|---|---|---|---|---|
| 大犯土 | 7 | 庚午 | こうご | 大犯土 |
| 8 | 辛未 | しんび | 大犯土 | |
| 9 | 壬申 | じんしん | 大犯土 | |
| 10 | 癸酉 | きゆう | 大犯土 | |
| 11 | 甲戌 | こうじゅつ | 大犯土 | |
| 12 | 乙亥 | いつがい | 大犯土 | |
| 13 | 丙子 | へいし | 大犯土 | |
| 14 | 丁丑 | ていちゅう | 間日 | |
| 小犯土 | 15 | 戊寅 | ぼいん | 小犯土 |
| 16 | 己卯 | きぼう | 小犯土 | |
| 17 | 庚辰 | こうしん | 小犯土 | |
| 18 | 辛巳 | しんし | 小犯土 | |
| 19 | 壬午 | じんご | 小犯土 | |
| 20 | 癸未 | きび | 小犯土 | |
| 21 | 甲申 | こうしん | 小犯土 |
※ 60日に1回、計14日間(大犯土7日+間日1日+小犯土7日)継続します。間日は丁丑の日です。
歴史・起源
犯土は中国古代の「土公(どこう)」信仰に由来し、日本には宣明暦と共に伝来しました。土公神は土の神で、季節ごとに方位を巡るとされました。土公神のいる方位で土を動かすと祟りがあるとする発想は、古代中国の陰陽五行思想に基づきます。
江戸時代の寛政暦まで公式の暦注として記載され、貞享暦でも継承されました。明治6年(1873年)の太陽暦採用時に一旦公式から外れましたが、民間暦に残りました。「土用」の語源も同じ土公神に由来します。
現代での扱い
現代では、建築業者や造園業者の中に、着工日や地鎮祭の日取りで犯土を避けるケースが見られます。特に伝統的な神社仏閣の修造や、墓石の建立などでは犯土を気にする傾向が残っています。
ただし科学的根拠はなく、「縁起を担ぐ一つの目安」として楽しむのが良いでしょう。現代の建築では地盤調査や工法の質の方がはるかに重要です。