一粒万倍日(いちりゅうまんばいび)
一粒万倍日とは
一粒万倍日(いちりゅうまんばいび)は、「一粒の籾(もみ)が万倍に実る稲穂になる」という意味の選日の中で最も代表的な吉日です。万事を始めるのに良い日とされ、特によく親しまれている選日の一つです。
「一粒の種が万倍に増える」ように、新しいことを始めると大きな成果が得られるとされ、開業・開店・種まき・仕事始め・投資・新しい財布の使い始めなどに良い日とされます。逆に、借金や人から物を借りることは「苦労も万倍になる」として忌まれます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 分類 | 選日(吉日) |
| 読み方 | いちりゅうまんばいび |
| 意味 | 一粒の籾が万倍に実る意。万事を始めるに最適な吉日で、現代の暦注で最も親しまれる選日。 |
| 何に吉 | 開業・開店・種まき・投資・新しい財布の使い始め・仕事始め |
| 何を忌む | 借金・人から物を借りること(苦労も万倍になる) |
| 頻度 | 月に4〜6回程度 |
| 撰日法 | 節切り(節月)と日支の組み合わせ。寅月(立春〜啓蟄前日)は丑日・午日。 |
今日の一粒万倍日と次の一粒万倍日
今後の一粒万倍日一覧(最大5回)
| 日付 | 曜日 | 日干支 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 7月6日 | (月) | 辛巳 | 一粒万倍日 |
| 7月7日 | (火) | 壬午 | 一粒万倍日 |
| 7月10日 | (金) | 乙酉 | 一粒万倍日 |
| 7月19日 | (日) | 甲午 | 一粒万倍日 |
| 7月22日 | (水) | 丁酉 | 一粒万倍日 |
一粒万倍日の詳細
何に良いか(吉事)
- 開業・開店:新しい事業を始めるのに最適とされる
- 種まき・栽培:農業・園芸の開始に吉
- 投資・取引:金運が良いとされ、株式や不動産の購入に吉
- 仕事始め:新しいプロジェクトや職場の開始に
- 新しい財布の使い始め:「金運が万倍になる」と金運グッズの日に人気
- 宝くじ購入:「万倍」の語感から縁起物として人気
何を忌むか(凶事)
- 借金:苦労も万倍になるとされる
- 物を借りる:金銭以外でも、恩や人情を借りることを避ける
- 人に頼る:自ら始めるのが吉、人に依存するのは凶
撰日法(計算方法)
節切り(節月)と日支の組み合わせ。寅月(立春〜啓蟄前日)は丑日・午日。
一粒万倍日は「節切り(節月)」で計算されます。月ごとに異なる日支(十二支)が割り当てられ、その日支の日が一粒万倍日となります。
| 節月 | 期間 | 日支(丑/午など) |
|---|---|---|
| 寅月 | 立春〜啓蟄の前日 | 丑の日・午の日 |
| 卯月 | 啓蟄〜清明の前日 | 寅の日・酉の日 |
| 辰月 | 清明〜立夏の前日 | 子の日・卯の日 |
| 巳月 | 立夏〜芒種の前日 | 卯の日・辰の日 |
| 午月 | 芒種〜小暑の前日 | 巳の日・午の日 |
| 未月 | 小暑〜立秋の前日 | 午の日・酉の日 |
| 申月 | 立秋〜白露の前日 | 子の日・未の日 |
| 酉月 | 白露〜寒露の前日 | 卯の日・申の日 |
| 戌月 | 寒露〜立冬の前日 | 午の日・酉の日 |
| 亥月 | 立冬〜大雪の前日 | 酉の日・戌の日 |
| 子月 | 大雪〜小寒の前日 | 子の日・亥の日 |
| 丑月 | 小寒〜立春の前日 | 子の日・卯の日 |
歴史・起源
一粒万倍日の起源は、中国古代の「万倍日(まんばいび)」に遡ります。日本には宣明暦と共に伝来し、室町時代には既に「一粒万倍」と表記されるようになりました。
江戸時代の寛政暦までは公式の暦注として記載されていましたが、貞享暦(1685年)では暦注の整理で一旦外されました。明治6年(1873年)の太陽暦採用時に政府は迷信的な暦注を禁止しましたが、民間暦の出版社が独自に一粒万倍日を復活させ、現代まで親しまれています。
「一粒万倍」という言葉自体は仏教経典(法華経)の「一称南無仏 皆已成仏道(一粒万倍の教え)」にも見え、文化的に深い意味を持つ語です。
現代での扱い
現代では、金運向上グッズを買い求める日や、新しい財布を取り出す日、宝くじを買う日、株取引を始める日として一粒万倍日を選ぶ人が多くいます。また、起業・開店・結婚式などの一つの日取りとして、大安と並んで人気のある吉日です。
ただし、科学的な根拠があるわけではなく、現代社会では「運を味方につける目安」「前向きに事を始める契機」として楽しむのが良いでしょう。大切なのは日取りよりも、その日を迎える準備と、事に取り組む姿勢です。